ペルソナへ送るメッセージ
前回の記事で出来上がったペルソナのユーザーインサイトに対して、クリエイティブ(画像)やテキストの中で訴求する「メッセージ」をしっかり策定していきます。
ここで大切なのが「何を訴求するか」=「どう受け止められるか」です。
つまり、各々のペルソナに対して、あたかも店頭で接客応対をするかのように、どうしたらその人の心を動かせるか、を考えるのが重要です。
引っ込み思案なライトユーザーに対するメッセージの例としては、
ライトユーザ |
・おしゃれしてちょっと外出してみない? ・控えめでもこんな商品あるよ ・この1点だけ買えば、バッチリ! |
といった、背中を押してあげるようなものになるでしょう。
同様に、リピーターでもあり既に商品知識があるヘビーユーザーに対しては、
ヘビーユーザー |
・大胆なイメチェンしてみませんか? ・極端な商品だけど、似合いますよ! ・こんなチョイスもあるんですよ |
といった、購買履歴のないものを提案、今までと異なる観点で商品やサービスをみてもらう、というようなメッセージが例です。
メッセージは、簡潔でわかりやすい必要があります。
文言のないクリエイティブであっても、充分に伝えられる必要があるからです。
メッセージからクリエイティブへ
結果として、ライトユーザー向けクリエイティブでは、
・落ち着いた色彩心理
・控えめなポーズ
・極小化されたテキスト
ヘビーユーザーでは、
・説得性が強めの色彩心理
・アイキャッチ性がある大胆なポーズ
・大きめのテキストフォント
といった点に具現化され、
ユーザーは、なにも説明がなくてもメッセージを即座に読み取ることができます。
静止画でも動画でも、広告のクリエイティブがユーザーの目に留まるかどうかは、1秒未満で決まると言われています。
その中で、人間の目が印象をつける優先順位は、次のようになっています。
色彩心理 > 構図 > 被写体の感情・態度 > テキスト |
これらをうまく使い、エンゲージメント(いいね、クリック、シェアなど)率を上げるようにしましょう。
<色彩心理>
初見で印象を固めてしまうほど、全体の大部分を占める背景色の色彩は重要です。色彩心理といって、色と印象の対比をしたものがあるので、この中からメッセージに適した色彩を背景色として採用します。
背景色に対するベースカラーや囲い文字などには、「類似色」を、
CTAのような特に注目させたいアクセント部分には、「補色」を、
うまく使います。
<構図>
メッセージに沿った商品の写真は、必ず入れ込みますが、全体のどの位置に配置するかが重要です。
黄金比は芸術などでよく見られる構図で、非常に参考になりますが、ここまで深く考えることは難しいので、もっとシンプルで誰でも活用できそうな構図の手法を次回、紹介します。
▼マーケティング初心者向けのコスト0で翌日から実践できる参考書販売中